抗うつ薬の減薬について

三環系抗うつ薬の減薬

薬の効果は高いため比較的、離脱症状が起きやすい薬です。半減期(最高血中濃度から血中濃度が半分になる時間)が比較的長いので、その分反動が出にくくい物が多いので用量のコントロールは容易です。

しかし、塩酸アミトリプチン、塩酸クロミプラミン、アモキサピンなど薬剤の強度・特性によってはかなり減らしにくい薬もありますので注意が必要です。現在の服用量にもよりますが、メンタルの情況・体質改善の進行を見ながら

3/4量(1~3週間)
1/2量(1~3週間)
1/4量(1~3週間)

※元々の服用量が多く抗うつ剤が単独処方の場合は1/6量(1~3週間)と減薬していき、最終的にゼロとするのが無難かと思います。マイナートランキライザー等との他剤併用なのか、他の抗うつ剤が併用されているのかにもよって減薬パターンは変化してきます。

基本は1剤ずつ慎重に減らしていくのが無難です。

離脱症状を抑制するために、他の長時間型の抗不安剤や気分調整薬も有効となる場合もあります。

四環系抗うつ薬の減薬

離脱症状が起きにくい薬です。

他の抗うつ薬と比較して作用が弱めであるという点があります。四環系抗うつ薬を単独で服用している方は珍しく、他の抗うつ薬を底上げする様な形やもしくは副作用である眠気を利用して睡眠安定の目的で処方されているケースが多いかと思われます。他の抗うつ薬を服用している場合には、まず先に四環系抗うつ薬から減らしていくのが良いでしょう。

減薬については、体質改善の進行を見ながら短期間で落としていく事が可能と思われます。眠気の副作用が多く、夕食後や寝る前に1回で服用している方の場合は睡眠剤代わりの意味合いもある可能性があるので、うつ的な状態だけではなく睡眠状態も考慮して減らしていくのが良いでしょう。

【減薬パターン】
1/2量(1週間)
1/4量(1週間)

と減らしていき、最終的にゼロとするのが無難かと思います。服用量にもよりますが、1/2→ゼロとしても良い場合もあります。

SSRI,SNRI,Nassa等の抗うつ薬の減薬

非常に離脱症状が起き易い系統の薬です。

この系統の薬の中には抗うつ作用の他に不安閾値を上昇させ他のマイナートランキライザーを底上げするタイプの物もありますので、一概に抗うつ剤として処方されている訳ではありませんので注意が必要です。不安障害、摂食障害などで処方されるケースもあります。

減薬を行う上で特にパロキセチン(商品名:パキシル)、デュロキセチン(商品名:サインバルタ)は強い離脱を起こしやすい傾向があるので、注意が必要です。

※パロキセチン特有の離脱症状:シャンビリ(眼球運動時などにビリビリする、シャンシャンと耳鳴りがする感覚)

減薬の際には他のSSRI等へ切り替えてから減薬をしたり、一部マイナートランキライザーや気分安定化剤を追加した上で減薬していく事も考慮する必要があります。現在、服用している他の薬との兼ね合いもありますので、減薬する場合は体質改善の状態も含めて慎重に行う必要があります。

※一概に効果は用量依存では無いので半減期については参考程度となる。

【減薬パターン】
1/2量(2~3週間)
※この段階で重篤な離脱症状が起こった場合は要注意です。用量を戻して他の方法を検討する必要が求められます。
1/4量(2~3週間)
と減らしていき、ゼロとします。

ゼロにした瞬間に離脱症状が発現する可能性が高いのが、この系統の薬の特徴です(特にパロキセチン)。離脱症状が発現した場合は、用量を戻して他の方法を検討する必要が求められます。

【離脱症状が起こった場合の対応例】

(1)他SSRI薬への切り替え
・比較的離脱が起きにくい塩酸セルトラリン(商品名:ジェイゾロフト)やフルボキサミン(商品名:ルボックス、デプロメール)へ切り替えてから、一定期間継続した上で減薬していく。

(2)マイナートランキライザーを追加して減薬を試みる
・離脱症状として精神不安定的な症状が起こった場合は症状に合わせてリボトリール(継続服用)、メイラックス(継続服用)、ソラナックス(頓服)、デパス(頓服)、など比較的強力なマイナートランキライザーを重ねて減薬を試みる。

※断薬に成功した後はマイナートランキライザーの離脱にも注意が必要となるが、そちらは他の長時間型マイナートランキライザーへ変更したのち減薬をしていく。

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